玩具館と倉敷ガラス

小谷真三さんにはじめて出会ったのは、昭和40年春

外村吉之介先生のお勧めで先祖からの表家を利用して「民芸茶房」を開いた折でした。水島ガラスとして、試行錯誤され、作られていたコップを店で使わせていただきました。

当時は氷を入れるとピーンと割れることもあって、祈るようにそっと扱っていたものでした。

茶房のウインドウには試作された小鉢やワイングラス、瓶などを飾っておりました。それ以来、「日本郷土玩具館」開館へと移り、当館の陽光ふりそそぐテラスの窓辺にはいつも倉敷ガラスが並んでいます。

「健康で、無駄がなく、真面目で、威張らない」

との外村先生の教えを大切にされた倉敷ガラスは今では本当に丈夫で、

その作品の一つひとつからは、心が包み込まれるような優しい情感が伝わってきます

大賀紀美子

△民芸茶房の案内

△当時の茶房入口


作者紹介

小谷真三略歴

1930 岡山県芳井町に生まれる

1964 倉敷市水島に「水島ガラス」を創業

1966 「倉敷ガラス」と改名

1971 工房を倉敷市粒江(現在地)に移転

1993 文化庁地域文化功労賞を受賞

1996 倉敷芸術科学大学芸術学部工芸学科教授就任

主な受賞歴

1982 倉敷市文化連盟賞

1985 岡山県文化奨励賞

1993 文化庁地域文化功労賞

2000 倉敷市文化章

2007 岡山県文化賞

2011 三木記念賞・福武文化賞


小谷栄次略歴

1961 真三の長男として倉敷市水島に生まれる 

1979 岡山県立岡山工業高等学校工業デザイン科卒

1983 大阪芸術大学芸術学部写真学科卒

1984 この頃より、吹きガラスの練習を始める

1988 倉敷市羽島へ築炉

1996 倉敷市粒江に炉を移築

2006 倉敷芸術科学大学専門学校講師就任

主な受賞歴

2003 日本民芸館展奨励賞

2009 倉敷民芸館賞

2010 倉敷市文化連盟奨励賞


よくある質問

Q1.

倉敷で売っているガラスはすべて「倉敷ガラス」ですか?

A2.

いいえ、小谷真三・小谷栄次親子の作ったものだけを

「倉敷ガラス」と呼びます

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Q2.

先生の名前が「真三」と「眞三」と二種類あるのはなぜですか?

A2.

当館で個展を開く際に名前の表記について尋ねると

「眞三」は本当の名前なんよ、
 じゃけど「真三」なんよ

とおっしゃいましたし、所蔵している箱書きにも「真三」とあります

職人としては「真三」と表記してほしいとおっしゃったとの逸話もありますので

当館では「小谷真三」と表記しております

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Q3.

使用上の注意はありますか?

A3.

温度差に弱いので、熱いものを入れないようにしてください

食洗機も避けたほうが良いと思います

電子レンジ・オーブンなどで使用しないでください

日本郷土玩具館サイドテラスの窓辺に並ぶ倉敷ガラス